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外装工事をDIYで失敗しない方法まとめ 乾燥や下地処理の落とし穴も徹底解説

著者:株式会社origin


外装工事をDIYでやってみたいけれど、失敗やトラブルが不安。そう感じていませんか?

「塗料の選び方がわからない」「下地処理のやり方が不安」「費用を抑えたいけど、どれくらいかかるのか見当がつかない」そんな悩みを抱える方は少なくありません。

特に、外壁塗装や屋根の施工は高所作業や足場の設置、下塗り・中塗り・上塗りなど複雑な工程が伴い、少しの判断ミスで大きな損失に繋がる可能性もあります。

たとえば、乾燥不足によって塗膜が剥がれたり、モルタルの劣化を見落としたことで再施工が必要になったりと、施工不良による再作業で数万円以上の余計な出費が発生するケースもあります。放置すれば外壁の劣化が進行し、住宅全体の耐久性や安全性にも影響を及ぼすリスクがあります。

この記事では、外装工事をDIYでやるときにポイントになる情報をわかりやすくまとめました。

理想の住まいを実現する外装工事 - 株式会社origin
株式会社originは、外壁塗装や屋根塗装、防水工事などの外装工事に加え、内装や水回りのリフォームまで幅広く対応可能な施工会社です。お客様とのコミュニケーションを重視し、ご要望に応じた柔軟な施工プランをご提案いたします。戸建住宅やマンション、店舗、施設など、さまざまな建物での施工を手がけてきた実績があり、確かな技術と経験で理想の住まいづくりをサポートいたします。外装工事に関するお悩みやご不安、ご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧にお話を伺い、お客様に寄り添いながら、真摯に対応させていただきます。
株式会社origin
株式会社origin
住所〒920-2155石川県白山市知気寺町い35
電話076-259-5068
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DIYで外装工事を検討する人が最初に理解すべきこと

外装工事とは?一般的な種類と目的

外装工事とは、住宅の外側に位置する構造や設備を整備・補修・更新する作業全般を指します。その目的は、見た目の美観維持だけでなく、風雨や紫外線から建物を守る「保護機能」を担保することにあります。日本のような四季がはっきりした地域では、外装の劣化が建物全体の寿命に直結するため、定期的な対応が不可欠です。

外装工事に含まれる主な種類は以下の通りです。

工事名内容の概要目的
外壁塗装外壁表面に塗料を塗り直し、美観と耐候性を維持防水・美観・耐用年数の延長
屋根塗装・補修屋根材の洗浄・塗装・破損部の補修雨漏り防止・断熱効果向上
シーリング打ち替え窓枠や外壁目地に使用されるゴム素材の打ち替え防水・外壁材の伸縮吸収
サイディング張り替え劣化したサイディングを部分または全面的に交換外観改善・断熱・防音
雨樋交換・清掃雨樋に溜まった汚れ除去や、破損部分の交換雨水排水の正常化・外壁保護
モルタル補修剥がれやひび割れが出たモルタル外壁の下地処理と再塗装壁材保護・塗膜の定着向上

特に塗装工事に関しては、外壁・屋根ともに10~15年の周期でのメンテナンスが推奨されています。DIYを検討している方にとっては、これらの内容の中で「どこまでが自分でできるか?」を見極めることが大切です。

自宅の老朽化サイン(チョーキング、剥がれ、ひび割れなど)

外装の劣化は、放置することで内部構造にまで悪影響を及ぼします。DIYを始める前に、まずは「今の自宅がどの程度劣化しているか」を正しく把握することが最重要です。

代表的な老朽化のサインとしては次のものが挙げられます。

劣化サイン内容の説明危険度対処方法
チョーキング現象外壁を手で触ると白い粉が付く状態洗浄+再塗装
ひび割れ(クラック)幅1mm以上のひび割れは構造的リスクも伴う可能性シーリング+パテ補修
塗膜の剥がれ紫外線や雨風で塗装が浮いたり剥がれたりする現象下地処理+塗り替え
カビ・コケの発生湿気が多く、換気の悪い面に発生。放置すると広がる高圧洗浄+防藻剤入り塗料の使用
サイディングの反り窯業系サイディングに多い。釘浮きや隙間からの雨水侵入リスクあり部分張替え or 全面改修

老朽化は進行すればするほど補修費用がかかるため、早期発見と対応がコスト削減につながります。診断は晴れた日中に目視と触診で行うのが基本です。

外装DIYが可能な家・不向きな家の見極め

DIYによる外装工事は、すべての住宅に向いているわけではありません。特に築年数や構造、外壁材の種類によって「DIYで安全かつ効果的に作業できるか」は大きく変わります。

判断基準となるのは以下の通りです。

判定項目DIY適正の目安
築年数築20年以内で定期的にメンテナンスされていれば適正高
外壁材の種類モルタル・サイディング(窯業系)はDIY可能だが、ALCは注意が必要
劣化の程度軽度のチョーキングや塗膜退色であればDIY適正。クラックや剥がれは業者推奨
屋根の形状・勾配傾斜が急な屋根や3階建て以上は高所作業が危険
地域の気候多湿・降雪エリアでは防水・乾燥管理が重要でDIY難易度が上がる

DIYに必要な覚悟と最低限のリスク認識

外装工事のDIYは、決して「簡単」「気軽」な作業ではありません。DIYには時間・技術・体力のすべてが求められ、失敗すれば余計な出費や近隣トラブルにもつながります。

DIYに取り組むうえで最低限知っておくべきリスクは次の5つです。

リスク項目内容説明
高所作業の危険性はしごや脚立の不安定な作業で転落事故の危険がある
塗膜不良の発生塗料の希釈や乾燥時間を誤ると数年で剥がれる恐れあり
隣家や車への飛散養生が甘いと塗料や洗浄水が飛び散り近隣トラブルになる
時間的負担平日仕事をしながら行うと、作業完了までに数週間を要するケースも
追加費用の発生失敗時の再施工や、足りない資材の追加購入が発生し、結果的に高くつく場合あり

プロ施工との根本的な違いと安全面の差

DIYとプロ施工の最大の違いは、「経験」と「保証」です。プロは日常的に塗装・補修を行っているため、状況判断や道具の扱い、工程の効率化において以下のような大きな差が生まれます。

比較項目DIYプロ施工
技術力経験により大きく差が出る専門知識と技能資格を持つ職人が担当
作業時間数日~数週間1週間以内に完了するケースが多い
安全対策自己責任(脚立・ヘルメット)法定基準の安全対策(足場設置・保険加入)
保証・アフター対応なし施工保証(3年~10年)付きが一般的
総合費用材料費のみで安く済むが失敗時に追加出費の可能性あり見積もり時点で明朗な価格設定と施工範囲が提示される

また、プロ施工では「塗膜の厚み」「乾燥時間」「塗り重ね回数」など、塗料メーカーの施工基準に則った仕上がりを保証できるのが強みです。現在、多くの施工業者ではドローンによる屋根点検やAI画像診断なども導入されており、DIYでは実現できない高度な診断も可能です。

安全性・耐久性・見た目すべてを高い水準で求めるなら、プロに任せるのが最も確実といえるでしょう。

作業工程完全ガイド 初心者でも安心の外装塗装DIY手順

ステップ1 洗浄と外壁表面の点検(高圧洗浄・デッキブラシ)

外装塗装の成功は、初期段階での「汚れの除去」と「損傷箇所の把握」にかかっています。まずは、外壁の表面に蓄積した汚れ、カビ、コケ、ホコリなどを徹底的に除去することが重要です。この工程を怠ると、塗料の密着不良によって数年以内に剥がれが生じるリスクが高まります。

洗浄方法には次のものがあります。

洗浄方法特徴適した場所注意点
高圧洗浄機水圧で強力に汚れを除去広範囲の壁面・サイディング割れやすい外壁は避ける
デッキブラシ手作業でこすり落とす細部・デリケートな素材洗剤を使う場合はすすぎを徹底
中性洗剤+スポンジ化学洗浄軽度の汚れや油膜成分の残留に注意

作業のポイントは次の3つです。

  • 洗浄前には排水の流れを確保しておく
  • 高圧洗浄機の水圧は「中」設定から始め、外壁材に応じて調整
  • 作業後は24時間以上乾燥させることで、下地の状態が安定します

点検項目チェックリスト

  • 外壁のひび割れや剥がれはないか
  • コーキングの劣化や痩せが起きていないか
  • 苔や藻の繁殖が局所的に進んでいないか
  • 雨樋やサッシ周辺の水漏れ跡がないか

汚れの除去と同時に、これらの異常を見つけることで「下地処理」の優先順位が明確になります。点検時にはスマートフォンで写真を撮り、後の補修作業の資料として活用しましょう。

ステップ2 養生作業のコツ(マスキング・ビニール・開口部)

養生とは、塗装作業で塗料が付着してはいけない部分を保護する工程です。初心者が失敗しやすいポイントでもあり、ここでの出来栄えが仕上がり全体に直結します。

養生に必要な道具一覧

道具用途推奨の使い方
マスキングテープ境目の保護貼る面を乾燥・清掃してから貼る
養生用ビニール広範囲のカバーリング開口部や植木などに使用
マスカー(テープ付きビニール)時短用ツール手早く窓枠や出入口を覆える
養生テープ(緑・青)ビニールの固定接着力が強く跡が残りにくい

養生不足による典型的な失敗例としては次の3つがあります。

  • サッシ枠に塗料が入り込み拭き取り不能に
  • 植木に塗料が飛散し枯死
  • 風でビニールがめくれ、塗料が外部に漏れる

正しい施工手順をまとめました。

  1. 塗装しない部分を決めて、マスキングテープで境界線を明確化
  2. ビニールで覆う範囲を広めにとり、風対策としてテープで補強
  3. ドアや窓など開閉部分は動作を確認しながら貼り付け
  4. 床や地面への塗料落下対策も忘れずに

また、養生は「丁寧にやるかどうか」がそのまま見た目の差になります。プロは数ミリ単位でマスキングを行い、直線美を重視します。仕上がりで“素人臭さ”を消すには、この工程が重要です。

外装工事DIYにありがちな失敗パターンと対策まとめ

よくある失敗1 下地処理不足による塗膜剥がれ

外壁塗装をDIYで行う場合、最も多く見られる失敗が「下地処理の不十分さ」による塗膜の剥がれです。下地が整っていない状態で塗装すると、数か月以内にひび割れや剥離が発生するリスクが高まります。

以下に、下地処理不足で発生しやすい施工不良のパターンと、具体的な予防策を表にまとめます。

施工不良例発生原因予防対策推奨アイテム
塗膜の剥がれ旧塗膜の不完全な除去ケレン作業で浮いた塗膜を徹底除去ワイヤーブラシ、スクレーパー
ひび割れの再発クラック未補修パテ処理とシーリングで事前補修モルタルパテ、変成シリコン
塗料のはじき油分・カビ残存中性洗剤やバイオ洗浄剤を使用外壁用洗剤、高圧洗浄機
塗装の浮き表面粉化(チョーキング)未処理下塗り材(シーラー)で密着力向上水性シーラー、浸透型プライマー

DIYでの下地処理には、以下の3ステップが重要です。

  1. 表面洗浄で汚れとカビ・苔を落とす(高圧洗浄やデッキブラシ)
  2. クラックや剥がれ箇所を目視点検し、パテで補修
  3. チョーキング現象の有無を確認し、必要に応じて浸透性シーラーを塗布

古い家や外壁の劣化が進んだ住宅の場合、下地処理にかかる時間は塗装時間の倍近くに及ぶことも珍しくありません。時間を惜しまず、工程ごとに乾燥時間を確保し、使用する材料に応じた処理を施すことが「塗膜の長寿命化」につながります。

また、サイディングやモルタルなど素材ごとに異なる特性に合わせて下地材を選ぶことも重要です。たとえば、サイディングには弾性シーラーが適し、モルタルにはカチオン系補修材が有効です。

多くの失敗事例は「見た目がキレイでも内部が脆弱」という状態から始まっています。下地は見えないからこそ丁寧に、が鉄則です。

よくある失敗2 乾燥不足や重ね塗りの不備

外壁塗装における「乾燥不足」と「重ね塗りの失敗」は、DIY施工において極めて高い頻度で見られる施工ミスです。乾燥工程は単なる待ち時間ではなく、塗膜の形成と密着性、耐久性に直結する重要なプロセスです。

乾燥不足に起因するトラブルは一見してわかりにくく、塗装直後には問題が表れないことも多いため、数週間から数ヶ月後に発生する「塗膜の膨れ」「ベタつき」「剥がれ」などで初めて気づくケースが大半です。

温湿度条件によって乾燥時間は大きく変動します。また「触って乾いているように見えても内部は未乾燥」というケースが少なくありません。特にウレタン系やシリコン系の塗料は、乾燥・硬化に時間を要するため、メーカー指定の乾燥時間+30%程度の余裕を持たせると安全です。

重ね塗りにおけるよくある失敗には、以下のようなものがあります。

  • 上塗り時に前塗りが未硬化で塗膜が滑る
  • 中塗りと上塗りで希釈率や塗布量が不均一
  • 塗り重ねの際に「段差」や「ムラ」が残る
  • 重ね塗りの乾燥待ち時間が短く、塗膜同士が化学反応を起こし膨れが発生

こうした失敗を避けるためには、各塗料ごとの「塗り重ね可能時間(可使時間)」を理解しておく必要があります。以下のような塗料別の特徴を把握しておくと安心です。

塗料の種類特徴重ね塗りまでの目安注意点
水性アクリル安価で乾きやすい2~3時間耐久性はやや劣る
ウレタン系柔軟性・密着性が高い4~6時間重ね塗り時間厳守
シリコン系高耐候・耐久性6時間以上温湿度により遅延あり
フッ素系最上級耐候性8~12時間高価格・慎重な管理必要

DIYであっても、プロの工程表を参考にしながら、塗装作業において「乾燥と重ね塗りの間隔を計画的に確保する」ことが最も効果的な対策です。特にモルタルやサイディングなど、素材の吸水性や通気性に応じて塗布量や塗り方も調整する必要があります。

まとめ

外装工事をDIYで行う際、失敗を避けるためには「下地処理」「乾燥時間」「天候」「塗料の選定」など、細かな工程と正しい知識が不可欠です。特に下地処理を怠ると塗膜の剥がれやひび割れが発生し、最終的には再施工が必要となるケースも少なくありません。たとえば、下地のひび割れを放置して塗装した結果、半年以内に塗膜が膨れ上がるといった失敗事例は非常に多く報告されています。

また、乾燥不足や重ね塗りのタイミングを間違えると、仕上がりの美しさだけでなく、耐用年数にも大きな差が出ます。気温や湿度に応じて必要な乾燥時間を確保することは、DIYにおいても絶対に外せないポイントです。さらに、モルタルやサイディングなど素材に応じた塗料の選定も重要で、市販のシーラーやパテ材などの適切な使い分けが仕上がりに直結します。

今回の記事では、DIY初心者でも安心して取り組めるよう、プロと同等の工程を図解とともに分かりやすく解説しました。施工前のチェックリストや使用する道具、作業ごとの注意点まで網羅しています。正しい知識と準備があれば、外装工事DIYは「失敗しない」「長持ちする」「自信が持てる」価値ある体験になります。

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株式会社originは、外壁塗装や屋根塗装、防水工事などの外装工事に加え、内装や水回りのリフォームまで幅広く対応可能な施工会社です。お客様とのコミュニケーションを重視し、ご要望に応じた柔軟な施工プランをご提案いたします。戸建住宅やマンション、店舗、施設など、さまざまな建物での施工を手がけてきた実績があり、確かな技術と経験で理想の住まいづくりをサポートいたします。外装工事に関するお悩みやご不安、ご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧にお話を伺い、お客様に寄り添いながら、真摯に対応させていただきます。
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よくある質問

Q.外装工事DIYで雨天や湿度が高い日を避ける理由とは?
A.塗装作業は気温20〜25度、湿度50パーセント前後が最も理想的な環境とされています。雨天時や湿度が80パーセント以上の日に施工を行うと、塗膜の乾燥が遅れたり、表面だけが乾いて内部が未硬化のままになったりすることで、塗料の密着不良や膨れ、ひび割れなどが発生するリスクが高まります。特に外壁塗装では、下塗りから上塗りまで複数工程の乾燥が必要なため、天候条件の確認と作業スケジュールの調整が失敗を防ぐ鍵となります。外装工事DIYでは、週間天気予報を確認したうえで、最低でも2日以上晴れが続く日を選ぶのが基本です。

Q.塗料の種類やメーカーによって仕上がりや耐久性に違いはありますか?
A.塗料の種類やメーカーによって、仕上がりの質感や耐久年数、施工のしやすさには明確な違いがあります。たとえば、日本ペイントやエスケー化研の水性シリコン塗料は扱いやすく、耐用年数が10〜15年とされている一方、アサヒペンのウレタン系塗料は密着性に優れるものの、耐候性はやや劣ります。モルタル外壁にはカチオン系シーラー、サイディングには弾性系の塗料が適しており、素材との相性も考慮する必要があります。DIYで施工する場合は、取扱説明書が分かりやすく、ホームセンターでも入手しやすい塗料を選ぶと安心です。間違った塗料選定をすると、数年以内に再施工が必要になることもあるため、素材ごとの適合表を確認して選びましょう。

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